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石井博貴短編演劇集vol.2
​『せめてBまで』

石井博貴短編演劇集とは、
コントを演じ
る俳優の人口を増やし、俳優にしかできないコントを作りたいという
俳優・劇作家・シンガーソングライターとして活動する石井博貴がプロデュースする演劇企画。
SNSで評判を呼び、千穐楽には劇場収容人数ギリギリの観客が詰めかけた前回公演を越えるべく、
大半のキャストをオーディションで選考。今回も個性的なキャストが勢ぞろいした。
企画第二弾となる今回のテーマは「香水の香り漂う短編集」。
大人な雰囲気の上品(?)で笑って(!)泣ける(?)短編集をぜひご期待ください。

​短編作品ラインナップ
​(作:石井によるセルフライナーノーツを添えて)

1.も
2.ダンス
3.クラブナイト
4.独特
​5.蜂

​も

 僕の母はよく「私は妖怪だから200歳まで生きる」と言っていまして、冗談だと分かりつつも若干信じている部分はあったりします。多少妖怪要素のある母なので。もしかしたら本当に200歳まで生きるのでは?とたまに思います。二人の姉も妖怪要素あります。どんな妖怪っぽいかはここに書くと怒られるので書かないでおきます。

 ちなみに(実の)父はトトロっぽいです。そんなトトロっぽい父がついこの間亡くなりまして、少なくとも父は妖怪ではなかったんだなと安堵しました。ん?待てよ。妖怪でも死ぬときは死ぬんじゃ? ん?待てよ。……トトロは妖怪なのか?​ そんなことを思いながら作りました。俺なりの弔いです

​ダンス

​ 小学1年生のとき、前日に学校で借りた傘を担任の先生に返す時に「はい」とだけ言って返したら先生の逆鱗に触れてしまったことがあります。先生としては借りたものを返す時は「ありがとう」と言うべきだ、という理論で、それはまったく間違いではないと思うのですが、激怒した先生は僕を誰もいない教室に一人きりにして僕を授業に参加させませんでした。当時の僕は自分が悪いことをしてしまったからだと反省しましたが、今考えると「やりすぎじゃね?」と思います。紛うことなきハラスメントです。ハラスメントはいくら時間が経とうと忘れられないということです。

​ 世の中のハラスメントしてるやつらの自宅のトイレが詰まって逆流することを願ってやみません。

クラブナイト

 こんな僕でも一度だけクラブに行ったことがあります。舞台の演出でクラブっぽいことをする場面があったのでみんなで行こうぜと出演者たちで夜の歌舞伎町に繰り出しました。

 クラブ、あそこは魔境です。終始爆音で流れ続けるEDM、容赦なく観客を煽る照明、時折噴射されるスモーク、こぼした酒でべたべたになってるフロアの床、かわいい女の子をハイエナのような眼で狙うオスども、笑顔で近づいてきて気軽にいけないクスリを渡そうとしてくる○○人。

 もう二度と行くものかと、当時行った歌舞伎町のクラブの前を通り過ぎる度に思います。クラブに対する偏見がこのコントを作り出しました。

独特

 人間だれしも“独特”に憧れるものだと思います。「独特な企画を生み出したい」「独特な特技を身につけたい」「誰もやらないような独特なコントを作りたい」。

 でも時に“独特”への憧れは、人を間違った方向へ進ませてしまうものです。「独特なPRをすれば観光客が集まるはずだ! よし、まずは公務員は全員制服勤務だ! 男はふんどし一丁で、女は割烹着を着ることにしよう! 街一番の観光名所である温泉をハワイっぽくしよう! 街を走るバス、タクシー、電車といった交通機関をすべて馬にしよう! 毎日どこかで花火を打ち上げよう! クリスマスにはダルマを模した被り物をするイベントを開催しよう! んー独特! これで観光客が集まるぞー!」

 ……ここまで振り切ると逆におもしろいかも。 

 高校生の時、生まれてはじめて映画のエキストラをやったときのこと。近所のハンバーグ屋さんで撮影が行われて、高校の同級生たちと「誰か有名な人来るんかな?」「いや来ねえべ」と話していたところ、やってきたのは名優佐藤浩市さん。まさかの日本トップの俳優登場に僕は動けなくなりました。あまりそういうのは信じないのですが、そのときはオーラというものを本当に感じました。20m先にいる佐藤浩市さんがなんだか目の前にいるような感じ。本物はすげえなと感じた一日でした。

 エキストラってそういう地元の高校生とかの思い出にも成り得るんですけど、そのエキストラの中にはしっかり仕事として参加していた俳優さんとかがいたんだろうなと今となっては思います。あの時真面目にエキストラやってなくてすいませんでした、という想いを込めて。

 

キャスト

 
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​河西美季

 ストレートプレイ、ミュージカルと多数の作品に出演されてきた河西さん。ですがコントは初めてだそうです。そりゃそうでしょう。普通に生きてたらコントをする機会なんてありませんから。コントをする人の方が珍しいんですもの。そんな開けなくてもいい扉をわざわざノックしてきたということは実は相当変わっているはずです。

 実は河西さんにはこの「せめてBまで​」の象徴になってほしいという願望があります。象徴ってなんですか?なんて野暮な質問はしないでください。俺だって意味わかってないんだから。(石井)

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ささきなみ

 ワークショップオーディションのときにヤンキーの役をやってもらったら、その時の髪型がちょうど昭和のヤンキーぽかったので、ヤンキー役をやらせてみたいと思い出演してもらうことにしました。結果的にヤンキー役は今回出てきませんが、ささきさんが秘めるヤンキースピリットはきっと観に来てくれた人に伝わることでしょう。

 ささきさんのことを知る演劇関係者から「ささきさんは変だよ」と聞いていたので楽しみにしていましたが、稽古場では意外と真面目なのでそろそろ化けの皮を剥がしにかかりたいと思います。変なささきなみを必ずお見せします。お楽しみに。(石井)

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​千葉恵太

 前回「Aを求めて」に引き続き出演してくれる唯一のキャストになります。本当に頼もしい存在です。稽古場ではあまり褒めないのでここで褒めておきます。本当に頼もしい存在です。

 いっつも思うんですけど「千葉恵太」ってほんと千葉さんにぴったりの名前だと思います。「千葉義則」でも「大倉恵太」でもなく「千葉恵太」。「木村拓哉」でも「佐藤健」でもなく「千葉恵太」。選挙の投票をする時に思わず「千葉恵太」って書きたくなるくらいぴったりの名前です。この企画は千葉さんあってこそみたいになりつつあるので、千葉さんが怪我をしたらどうしようと考えると夜も7時間しか眠れません。今回も大活躍の千葉さんにご期待ください。(石井)

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汀紗

 今年初めて舞台に立ったという汀紗さん。本作が2回目の舞台になるそうです。しかしそんなことを微塵も感じさせない度胸と佇まいには感心します。さすがゴツプロ!演劇部。

 2回目の舞台が石井博貴短編演劇集になるとはなんとも不運だなと同情するのですが、稽古場では楽しそうにやってくれているので主催者の僕もにっこりです。スポンジのようにどんどんコントの栄養を吸収してくれているのでこのまま続けていけば優秀なコント俳優になってくれるかもしれません。将来有望なコント俳優の誕生の瞬間、観たくありませんか? 僕は観たいです。

 あと全然関係ないんですけど、汀紗(なぎさ)さんの漢字を入力するときに「てい」→「汀」、「さ」→「紗」って打ってます。うん。(石井)

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山西貴大

 ワークショップオーディションのときから、真摯に取り組む真面目さと周りの人を虜にする愛嬌でみんなすぐに山西さんのことを好きになっていました。僕の書く奇妙奇天烈な脚本に立ち向かえる根性があるかもしれないというスポ根的思考から出演をお願いするに至り、稽古を経てそれは間違っていなかったなと感じるようになってきました。

 「山西がハマればこの公演は成功する!」と僕の心の中の熱血プロデューサーが言っています。僕の心の中の熱血プロデューサーはウソをつきません。だって熱血なんだもの。たまーに山西さんの目が巨人の星の星飛雄馬みたいにメラメラとしてるように見えるときがあります。もしかしたら山西さんの心の中にも熱血プロデューサーがいるのかもしれませんね。……は?(石井)

​​​​​​​スタッフ

作・演出・プロデュース

​​​​​​​石井博貴

音響・制作

杉浦由夏

 
チケット

​前売・当日 2,500円(当日精算のみ)
チケット発売開始 2022年6月18日(土)0時~

公演​スケジュール
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​公演会場

​新宿眼科画廊 スペース地下

〒160-0022
東京都新宿区新宿5-18-11
03-5285-8822
www.gankagarou.com/

JR新宿駅東口より徒歩12分
地下鉄東新宿駅より徒歩6分
地下鉄新宿三丁目駅より徒歩7分